2010年7月27日火曜日

メキシコ湾、原油流出のBP社、周辺地域の科学者を買収

(前出の投稿)メキシコ湾原油流出が冗談抜きでヤバイ件




グランド・アイル島で取れた魚の腹を押すと原油が出てくるそうです。













原油流出のBP社、科学者たちを「囲い込み」



BP buys up Gulf scientists for legal defense, roiling academic community | al.com


News: Oil Debate Spills Into Academe - Inside Higher Ed




メキシコ湾の原油流出事故を起こしたイギリスに本拠をおくエネルギー関連企業BP社は

最高250ドルという時給

と引き換えに

「科学者たちが研究を発表したり、ほかの科学者たちと研究を共有したり、少なくとも今後3年間に集めたデータについて語ったりすることを禁じている」

といった内容の契約を交わそうとしているという。





すばらしいね、企業のやり方。

株主の利益を守るためにどこまでするのでしょう。





「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」



そう言って、数百万人のユダヤ人を収容所へと送る輸送経路を確保したアドルフ・アイヒマンが浮かんできます。




BP社の最高経営責任者(CEO)であるトニー・ヘイワード。





企業の傀儡だとしても、それ以前の責任たるものがあるとは思うのですが、それすらも…という印象が強い。









企業活動が引き起こした被害の事例をあげ、診断する。
つまり、資本主義下での企業の活動の総体を、一個人の言動として分析し、心理学的に診断してみるとどういう結果となるのか、ということを実証した映画『ザ・コーポレーション』も思い出した。






映画の中であげられた事例は

“解雇”

“組合つぶし”

“工場火災”

“奴隷工場”

“危険な製品”

“有害廃棄物”

“汚染”

“合成化学物質”

“生息地の破壊”

“畜産工場”

“動物実験”







チェック・ボックス式診断テストのように映像は続く。

□ Callous unconcern for the feelings of others.
“他人への思いやりがない”

□ Incapacity to maintain enduring relationship.
“関係を維持できない”

□ Reckless disregard for the safety of others.
“他人への配慮に無関心”

□ Deceitfulness : repeated lying and conning others for profit.
“利益のために嘘を続ける”

□ Incapacity to experience guilt.
“罪の意識がない”

□ Failure to conform to social norms with respect to lawful behaviours.
“社会規則や法に従えない”




診断結果は・・・








明らかに精神病的な特性を持つ企業。

もっともやっかいな点はセラピーを受け付けない―というか、セラピーを受け付け正常性を取り戻した企業は最早企業ではなく、少数で成り立つコミューンのようなものになってしまうでしょう―ということでしょうか。



企業はこの先も異常性を抱えたまま行けるところまでごり押しで行くでしょう。

その先は…。