2010年4月19日月曜日

『セックスと嘘とビデオテープ』




映画『セックスと嘘とビデオテープ』 (sex, lies, and videotape)
(1989)

監督,脚本,スティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh 1963.01.14- )

出演,アンディ・マクダウェル(Andie MacDowell 1958.04.21- )

ジェームズ・スペイダー(James Spader 1960.02.07- )

ピーター・ギャラガー(Peter Gallagher 1955.08.19- )

ローラ・サン・ジャコモ(Laura San Giacomo 1962.11.14- )










 ずっと見たかった映画。スティーヴン・ソダーバーグの第一回監督作品。1989年に制作され、ソダーバーグは当時26歳。 そうか。







 登場人物はたったの4人、とセラピストが1人。

アメリカ南部の町で弁護士をしているグラハム(ピーター・ギャラガー)とアン(アンディ・マクダウェル)の夫婦。そしてアンの妹のシンシア(ローラ・サン・ジャコモ)。

 グラハムは仕事中、会社を抜け出しては妻の妹であるシンシアと浮気をしている。アンはそれがあってかそれ以前からなのか夫に触れられることに生理的な嫌悪感を感じ、セラピーに通っている。
 普段はバーで働き画家を目指している(そのモラルの居所がどこであれ)性に対して開放的なシンシアとは対照的なセックスレスの姉アン。

 そこにグラハムの学生時代の友人ジョン(ジェームズ・スペイダー)が10数年ぶりに地元に戻ってきてグラハム家を訪れる。

 少し変わった感のあるグラハムに興味を持つアンだったが、ジョンのアパートには大量のビデオテープがあった。
 
 実際の女性には性的不能なジョンは、興味を持った女性に性的な質問をし、それに対し答えているところを撮ったビデオ映像を一人で見ることによって性的な興奮を得ていた。


 ジョンに興味を持った妹シンシアがジョンのアパートを訪れ、ビデオに撮られながら性的な質問に答えた。

 (自分には決してできない)先走った行動力を持つ妹にあきれたアンだったが、とあることがきっかけで夫のグラハムとシンシアが不倫の関係にある証拠をつきとめてしまう。

 茫然自失の状態でアンはジョンのアパートに行き、自分をビデオテープに撮ることを求める。





 このデビュー作品で、あのロバート・レッドフォードが立ち上げたインディペンデンス映画を大きく取り上げる新人の登竜門であるサンダンス映画祭で観客賞を受賞。そしてカンヌ映画祭でもパルムドールを受賞するという見事なスタートをしている。
(この作品から『アウト・オブ・サイト』までけっこう苦労するんですが)