2010年11月27日土曜日

スティーブ・マックイーンの青い目

1960年代から1970年代、独自性と新感覚にあふれた映像表現で男と女と汗と血と砂埃を描き、過度のアルコールとドラッグの摂取で荒野を転がるタンブル・ウィードのようによれよれになっていった映画監督サム・ペキンパー


の『ゲッタウェイ』を見ました。



『ゲッタウェイ』 (『THE GETAWAY』)
(1972)

監督,サム・ペキンパー(Sam Peckinpah 1925.02.21-1984.12.28)

原作,ジム・トンプソン(Jim Thompson 1906.09.27-1977.04.07)

脚本,ウォルター・ヒル(Walter Hill 1942.01.10- )

撮影,ルシアン・バラード(Lucien Ballard 1908.05.06-1988.10.01)

音楽,クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones 1933.03.14- )

出演,スティーヴ・マックィーン(Steve McQueen 1930.03.24-1980.11.07)

アリ・マッグロー(Ali MacGraw 1939.04.01- )

アル・レッティエリ(Al Lettieri 1928.02.24-1975.10.18)







一見、粗暴で野卑で汗臭いだけにも見えるスティーヴ・マックィーンの目は驚くほどに青い。





刑務所に入っている男、ドク・マッコイ(スティーヴ・マックィーン)が仮釈放の申請を却下される。また一年後に申請を出せるが、それを阻止しているのが地元の有力者であり闇社会のフィクサーでもあるジャック・ベニヨンだった。
そこでマッコイは妻を通じてベニヨンに取引をする。仮釈放と引き換えに銀行強盗を行ない、ベニヨンの言い分どおりの取り分を支払う、というのがその取引の内容だった。
綿密に行われた調査を下敷きに計画された強盗だったが、ベニヨンの手配した"仲間"は思うようには動かず、そのうちの一人が警備員を射殺してしまう。そして、もう一人の貪欲な"仲間"がその警備員を射殺した"仲間"を射殺し、マッコイを待ち伏せしすべてを横取りしようと企む。
それに気づいていたマッコイは貪欲な"仲間"を返り討ちにし、ベニヨンの下に向かうがその先でさらに事は展開する。






ロードムービーの極み。


『トゥルー・ロマンス』や『ヒート』、さらに多くのクライムアクション・ロードムービーに影響を与えたと思える。